山崎泰彦先生の著書 

山崎泰彦先生は実父小山路男の一番弟子であられますので、わたしの兄弟子という関係で高校3年生から存じ上げている社会保障学者です。社会保障研究所、上智大学、神奈川県立保健福祉大学教授を歴任され、現在、社会保障制度改革推進会議委員、共済組合連盟会長などをお務めです。

山崎泰彦先生を高名な年金学者と呼ばせていただいていますが、92年4月28日にオール厚生省に惜しまれながら48歳で早世した荻島國男さんと年金つながりで親友になり、83年4月に「秀ちゃん、荻島さんが埼玉県から老人保健課補佐で戻られたので、すぐ挨拶に行くように」と指示があり、すぐに厚生本省にご挨拶に参上したのです。私事ですが、荻島さんと山崎先生がいらっしゃらなかったら、わたしは学者にならなかったと思いますし、社会保障に生涯貢献したいとは夢にも思わなかったと思います。この3人で「年金・医療・福祉政策論」社会保険新報社という本を公刊したこともあります。 

山崎泰彦先生の「社会保障・税一体改革の十年」は、これまで書き溜められてきた数多くの論評から厳選され再構成されたもので、とても貴重な書物だと思います。特に、介護医療院についてお褒めをいただき、高齢者医療制度と介護保険制度の一元化を検討すること、子ども・子育て支援では、新たな安定財源を確保し、財政基盤を確保することについて書いてあります。社会保険出版社3960円、電話03(3291)9847かwww.shaho-net.co.jp

社会医療ニュースVol.47 No.555 2021年10月15日