生産性はパフォーマンス

旧友の医療産業研究所の梅本哲社長が「サイエンスドリブン 生産性向上につながる科学的人事」幻冬舎という本を書いたとお送りいただきました。これまでに約260社のストレスチェックを実施し分析しているうちに、個人の生産性を決定づけるパフォーマンスは「ストレス量」に大きく影響されることに気づいたそうです。

各種のストレスによってパフォーマンスが下がるということはわかりますが、忙しく難しい仕事を同じようにしていても「活気がある職場があり、かたやメンタルヘルス不調で従業員が休職するリスクが高い職場があります。この違いを生む原因を知っておくことが重要です」という主張は大賛成です。

本書は、パフォマーをハイとローに区分して書き進められて行きますが、ハラスメントやストレスの程度の差が各グループの生産性にダイレクトに影響することを統計的に明らかにしていることは素晴らしいことだと思います。かなり本質的な論理展開で「使えそうだ」と判断しましたので、ご紹介します。

それにしても人生短いので、おっしゃりたいことがある方は本にしておきましょうね。

社会医療ニュースVol.47 No.556 2021年11月15日