感染者対応で悪戦苦闘
いつも楽しくお付き合いしていただいている複数の理事長さんの介護保険施設が連続3施設クラスターに見舞われました。関西は悲惨で施設で感染者がでても、どこの病院も満杯でどこにも送れません。超高齢者で認知症をお持ちの利用者の皆様は、施設内に閉じ込めることになります。理事長全員が「行政の言ってくることがメチャクチャだ」とお怒りです。どこがクラスターなのかは、他言しないようにしています。理由は、噂話の拡散が怖いからです。
それにしても医療逼迫、医療崩壊に関する議論で、「日本は、病院病床は多いのに民間病院が動かない」のが大問題かのように喋りまくっている人の話は、聞くに堪えません。曖昧な「病床使用率」という言葉も、なじめません。平時では、どこかの病院にいき受診できればいいわけですし、救急車で運ばれ入院医療が必要なら入院できればいいわけです。病院の経営問題なんて、利用者サイドからすれば「関係ない」わけです。介護保険施設の窮状については「大変なんですね」で話はそれまでです。喝。
社会医療ニュースVol.47 No.550 2021年5月15日