ホンダ・日産統合せず
「ホンダ・日産協議打ち切り」という新聞報道になぜか安堵しました。ホンダ・日産に加えて三菱自動車までが経営統合するという昨年のニュースには驚きましたが、ホンダは臥薪嘗胆、三菱は背水の陣、日産は過去の成功体験をすべて捨ててクルマ創りの原点回帰して欲しいと思います。
組織の合併とか統合というのは一筋縄では行きません。合併した大手銀行が10年たっても人事システムを統合できないという問題を抱えたまま非生産的な議論だけでお茶を濁してきたことが経営危機の原因になることを学んだことがあります。
かつての日本企業は、家族的経営、一家主義的企業忠誠心、財閥的派閥グループ経営感覚という特徴で世界と戦えましたが、現在では世界に通用しなくなっています。
世界の大企業にはファミリービジネスがたくさんありますが、日本の家族的経営はどことなく「家制度」的ですし、組などというとどことなくネガティブなサウンドに聴こえます。過去の財閥系グループ会社は、大した経営思想もなく世界との競争に勝てる気がしません。
経済を好循環させたいのであればプレーヤの交代が必然だというのは経営の世界では当然視されています。仕事しているふりは得意だが学習もしないでつまらない話ばかりして暇つぶし感覚で会社に通う人、過去に何かしたわけでもないのにどこかの時点で地位を獲得しいつまでも組織にしがみつく人、会社を辞めたら何もすることのない人生の目的もはっきりしない人は、別の道に進んで欲しいとわたしは思います。自動車産業がオワコンになったら、日本はもっと悪くなりますよね。
社会医療ニュースVol.51 No.595 2025年2月15日