生成AIでマイスタージンガーを訳してみる

現代のクラッシック音楽の巨匠が「独語や伊語が理解できないとオペラの楽しみが分からない」というような指摘をします。確かにそうかもしれませんが、そういわれてもどうしようもないので、最近は生成AIの力を借りています。

以下は《ニュルンベルグのマイスタージンガー》の最後の部分のAI訳を一部修正したものです。少し変ですが、お付き合いください。

マイスターたちを軽視しないで彼らの芸術を尊重してください!
彼らに高く評価されているものはあなたにも豊かに恩恵をもたらしました!
あなたの祖先ではなく、どんなに尊いものでも、あなたの紋章、槍または剣でもなく、なたが詩人であること、あなたがマイスターであることに感謝しています。だから、感謝の気持ちを持ち続けてください。どうしてそのような価値のある芸術が無価値であると思えるでしょうか?
親方たちは、彼ら自身の方法で、感覚に忠実に芸術を育ててきました。彼らは、貴族の時代と同じように、宮廷と君主に捧げられていました。厳しい時代の中で、彼らはドイツ的で真実であり続けました。彼らが成功したのは、すべてが圧迫されている場所で、どのように高い名誉を保ったかをご覧ください。親方たちに何を求めるのですか?
注意してください!私たちには悪い出来事が迫っています!ドイツの人々と国が分裂し、偽りの外国の支配者が、もはや国民を理解しないでしょう。外国の影響と虚栄心が、私たちのドイツの土地に根付いています。
真実でドイツ的なものは、もはや誰も知りません。それはドイツのマイスターの名誉に生きている。だから、私はあなたに言います。あなたのドイツのマイスターを尊敬してください。そうすれば、良い霊を引き寄せることができます!
そして、彼らの仕事を評価してください。神聖ローマ帝国が消え去っても、私たちには変わりなく、神聖なドイツの芸術が残ります!(以上AI訳)

今、高辻知義訳「オペラ対訳ライブラリー:ワーグナー:ニュルンベルグのマイスタージンガー」音楽之友社を開きながら曲を聴いています。さすが、高辻訳は格調高い文章ですが、ワーグナーの原文は詩文でかなり難しいです。まず、マイスターとは徒弟制度での親方、名工を意味します。舞台には、靴職人の親方ハンス・ザックス、金細工師ポーグナー、毛皮職人フォーゲルザング、ブリキ職人のナハティガルなど多数のマイスターが登場します。時は16世紀中葉のニュルンベルグ、城壁に囲まれた中世都市には各職人の親方たちがいて若い人は徒弟として親方から修業を受けるシステムです。親方たちは親方たちの組合をつくりにお互いに詩を愛し歌を競うことにより芸術文化の華を広げていました。

1868年6月21日にミュンヘン宮廷歌劇場で初演されました。この日は日本では「慶応4年」で、この年の9月8日に明治元年になります。この時代の日本の文章を正確に読めるかどうか自信がありません。今もある全国紙で最も古いのは毎日新聞(当時は東京日日新聞)で、1872年の創刊ですが、漢字が多く全てを読めません。

教養があるドイツ人であればワーグナーの詩が理解できるのかもしれませんが「難解だ」というのが一般的なのではないでしょうか。まして、ドイツ語がよく分からないままで、160年前のドイツ語の詩文を理解するのは至難の業です。

《ニュルンベルグのマイスタージンガー》はワーグナーの10篇のオペラの内「登場人物の誰も死なない3幕の喜歌劇」であり、好きな人は世界中にいます。

生成AIが、ワーグナーやベルディのオペラを芸術的現代文に翻訳しくれるのは、もうすぐでしょう。

社会医療ニュースVol.50 No.585 2024年4月15日